1. index
  2. tanka
  3. here

塔2021年9月 月詠

君と会う日はなぜか雨ワイパーが決まった速さで沈黙を縫う

誰かとは重ね合わせはしないだろう隣で君の眼が笑ってる

撮るよって言われて君は口角を上げるツツジの花を背負って

感情が転調をするはつ夏の夜気は鎮静作用が弱い

移ろいは美であると聞く太陽に焼かれ黒ずむ古い花びら

結末がほどけていきませんように君としかと手つなぐ夕焼け

君のその膚に触れてる指先が傾ぐ夕日は晒されている