君と会う日はなぜか雨ワイパーが決まった速さで沈黙を縫う
誰かとは重ね合わせはしないだろう隣で君の眼が笑ってる
撮るよって言われて君は口角を上げるツツジの花を背負って
感情が転調をするはつ夏の夜気は鎮静作用が弱い
移ろいは美であると聞く太陽に焼かれ黒ずむ古い花びら
結末がほどけていきませんように君としかと手つなぐ夕焼け
君のその膚に触れてる指先が傾ぐ夕日は晒されている