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塔2021年6月 月詠

教室で悲鳴を聞いた十年の歳月という数字の虚実

また明日それは当然だったのに十四時四十六分の祈り

改札で電話が鳴った名乗らずにするりするりと話しだす君

笑う時首を傾げる癖のある君の横顔ばかり見ている

春風が新しい日を連れてきてもっと遠くへ行けそう、君と

面影は沈丁花だろうもう二度と会えないひとを想う早春