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君は眠る

君は眠る静かに眠る灰皿に吸いさし置いて何ごともなく

車窓には点々と雨ワイパーが視野をクリアにするふたり旅

いつもより明るい曇り空のした同じ景色を見てるのか いま

忘れないことは美徳と言えないね写真を撮ろう記念写真を

積もらないぼた雪だけが消えていくホウとため息ついてる、夜か

気がつけば眠っていたか朝焼けがまっ赤に鎮火していく窓辺

戻らない戻らぬ時間目覚めればとなりで君がまだ眠ってる

うらうらと春だ呼ばれてふりかえる光が青く海を染めてた

今日は雨だろう朝焼け太陽と空の境界線くっきりと

はじめてをいくつ重ねていくだろう車の中を流れる静寂

始まりは手紙で春日さす頃で春ははじめのことばなのだろう

まだ出していない手紙の結びには飴を焦がしたみたいな期待

各停のようにゆっくり続いてく君との日々にああ光生れ

木蓮がこぼれる朧月夜ありいいえの文字を直線で消す

定義していく日々これは雨と呼ぶ君はわたしを筆名で呼ぶ

そういえば息は白くはなくなって缶コーヒーはまだあたたかい

甘すぎる自称無糖のkなコーヒー君と飲んでた春 春だった

また来よう君とたとえば八幡の本屋「曲線」みたいなところ