さよならだ曇りガラスを粉々に割って降らせる冬の静謐
ため息を地面に落とす足元に呼ばれたようなひらりと桜
がむしゃらに縫ったゆううつほどいてく型紙どおりに裁ったデニム地
ほんとうに効くのかどうかお守りにダブルガーゼでマスクをつくる
すかすかと空気のとおる布マスク頼りないけど頼るしかない
終わらない春に混じった鉄錆のにおいが取れず苦労している