春日さす日から隣にいてくれたキミはわたしの一世に添うひと
お互いにわからないことだらけだねキミの気持ちにルビ振ってみる
裏路地をぼんやりとゆく嫌いにはなれないようだ雨も煙草も
プラタナスの若葉が空へこの町の消化しきれぬほどの思い出
最後まで好きになれないこの町を霞静かに渡りゆく朝
こまやかに夢を描いていた粒子褪せた涙にどこか似ていた