紫に紅葉している秋を掃く静かな冬がそろりと立った
これからを存在させないかのように雪はすべての音を消してく
構内に流れる発車メロディはキミの横顔とリンクしてる
横顔をぼうっと見てたこの時がはかないだとか思う間もなく
音がよく通る氷になる前の冬のつめたい静寂の雨
やるせない退屈ばかりつまってる窮屈なんだ肢体のカーブ
じわじわとさみしさが降る粉雪が地面をまだらに染めてく初冬