見えなくて不安な夜を過ごしてるあなたの声が見えない今日は
声色をうまく操る人になる悲鳴にコエとルビを振る昼
新緑がうたう季節になりました風が奏でる微笑の声を
歯ざわりが良い声なのでよく噛んであなたのことをもっと知りたい
肌寒い季節に濡らした声でしたあなたがあの日持ってきたのは
シルエットだけを残して消えていくあなたの声は深緑色
残像がわたしの耳に残るからたぶんあなたの声は見えてる